辺見庸原作『月』の映画化であるが、原作は未読なので内容は分からないが原作には登場しない人物が映画には登場しているように思われる。
森の中にある知的障害施設の中で起こった実際の殺傷事件が〔テーマ〕(ヘイトクライム)の様に見られるが、私見を言わせていただくと宮沢りえとオダギリジョーの過去に傷を負って今を生きている夫婦の絆を殺傷事件と絡めて〔命〕の尊さ、なぜ人は生まれて死んでいくのか? 生きていく価値とは何か? を観客に訴えかけてくる。
ドラマが進行していく過程で、3歳で子供を亡くして、40歳で出産を決意する 洋子(宮沢りえ)とオダギリジョーの未来に向かって進んでいく勇気に心地よい感動を覚えた。
映画の謳い文句は「相模原事件を素材にした賛否両論」の問題作というフレーズである。
施設の元職員が夜間に重度の障害者を殺傷する事件を通して「生きている意味」(ヘイトクライム)があるのか? と問いかける映画と解釈することができるが、石井裕也監督が首尾一貫して描いているテーマではない、『舟を編む』『ぼくたちの家族』『映画 夜空はいつも最高密度の青色だ』どんな困難にも苦しみながらも前向きに進んでいく作風である。
殺生事件が映画の見せ場ならば白石和彌監督ならそれこそ賛否両論の問題作 間違いなしである。恐らく凝視することはできない。『死刑にいたる病』のペンチで生爪を剥がすシーンの様に………
相模殺傷事件を踏まえたうえで、命の重さ、尊さ そして暗い過去を背負いながら生きている宮沢りえと施設の職員である磯村勇斗、二階堂ふみとの人間関係。出番は少ないが高畑淳子が印象的。
映像は寒色系の色合いを多用して室内の冷たさと登場人物の心の寂しさを表現している。監督・脚本石井裕也。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除辺見庸原作『月』の映画化であるが、原作は未読なので内容は分からないが原作には登場しない人物が映画には登場しているように思われる。
森の中にある知的障害施設の中で起こった実際の殺傷事件が〔テーマ〕(ヘイトクライム)の様に見られるが、私見を言わせていただくと宮沢りえとオダギリジョーの過去に傷を負って今を生きている夫婦の絆を殺傷事件と絡めて〔命〕の尊さ、なぜ人は生まれて死んでいくのか? 生きていく価値とは何か? を観客に訴えかけてくる。
ドラマが進行していく過程で、3歳で子供を亡くして、40歳で出産を決意する 洋子(宮沢りえ)とオダギリジョーの未来に向かって進んでいく勇気に心地よい感動を覚えた。
映画の謳い文句は「相模原事件を素材にした賛否両論」の問題作というフレーズである。
施設の元職員が夜間に重度の障害者を殺傷する事件を通して「生きている意味」(ヘイトクライム)があるのか? と問いかける映画と解釈することができるが、石井裕也監督が首尾一貫して描いているテーマではない、『舟を編む』『ぼくたちの家族』『映画 夜空はいつも最高密度の青色だ』どんな困難にも苦しみながらも前向きに進んでいく作風である。
殺生事件が映画の見せ場ならば白石和彌監督ならそれこそ賛否両論の問題作 間違いなしである。恐らく凝視することはできない。『死刑にいたる病』のペンチで生爪を剥がすシーンの様に………
相模殺傷事件を踏まえたうえで、命の重さ、尊さ そして暗い過去を背負いながら生きている宮沢りえと施設の職員である磯村勇斗、二階堂ふみとの人間関係。出番は少ないが高畑淳子が印象的。
映像は寒色系の色合いを多用して室内の冷たさと登場人物の心の寂しさを表現している。監督・脚本石井裕也。
衝撃でした
ぜひ多くの人に見て、自らに刃を突き立ててほしい
障がいをもっていた同級生やその親御さんの姿
重ねずにはいられなかった
本年度イチの大問題作かつ感動作だと勇気を出して言い切りたい
衝撃作でした。
いろいろ考えさせられる作品。
命とは?人間とは?
考えれば考えるほど結論出ませんが、やはり命を奪うことはダメだと思います。
私自身介護の世界で働いていますが、認知症の方の狂気に染まりそうな瞬間はあります。
他人事ではないです。
生きるって?皆ウソついて生きてるじゃん?の投げかけに、今一度考えさせられました。
役者揃いで見応えがあります。
つい最近観た邦画の中では1番ですね。
オダギリジョーの普通のインドア系男の演技が新鮮でよかった。
福祉施設の描き方はカリカチュアされていて好感は持てないが、純粋で真面目な職員ほどある種の心の侵食にあいやすいという現実は上手く描かれていると思う。
ずっとどんな内容か気になっていた作品。人、社会を深く考えさせられる作品。