「メインディッシュは招待客自身でした!」
なんてオチのカニバリズム映画だと思った?
残念! そんな陳腐かつお手軽な内容ではありません(それはそれで嫌いじゃないし、客も料理の一部にされるという意味ではそうですが)
富と名声を持つ権威主義丸出しの招待客たち。彼らはシェフの説く高尚で哲学的な言葉に自尊心をくすぐられ、自分たちが特別な人間だと選民的な優越感を抱く。
その薄ら寒く滑稽で軽薄で姿、皮肉の効いた人間描写が魅力的。
権威の泊が剥がれ、罪が露呈されてからの醜態には意地の悪い笑いを浮かべてしまいました。
悪趣味映画ならぬ意地悪映画ですね、これ。
話が進むにつれシェフの狂気よりも招待客の言動に不快さを感じました。
出てくる料理がまた美しい。
実在の有名シェフが手掛けたという料理の数々は もはやアートで、レストランのデザインも洗練されていて見て楽しむ要素も。
でもどの料理も凝りすぎ飾りつけ過ぎで、食べ物として美味しそうだとは思えないんですよね。
日本人の感性だとああいうのは素材の味や良さを殺して人の手で無意味過剰に飾り立てられているとしか思えない。
やはり日本人には『土を喰らう十二 ヵ月』に出てきたような素朴な料理がありがたい。
格差社会や客たちの罪など、もっと掘り下げてもよかったと思うが、それだと詰め込みすぎか。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除「メインディッシュは招待客自身でした!」
なんてオチのカニバリズム映画だと思った?
残念! そんな陳腐かつお手軽な内容ではありません(それはそれで嫌いじゃないし、客も料理の一部にされるという意味ではそうですが)
富と名声を持つ権威主義丸出しの招待客たち。彼らはシェフの説く高尚で哲学的な言葉に自尊心をくすぐられ、自分たちが特別な人間だと選民的な優越感を抱く。
その薄ら寒く滑稽で軽薄で姿、皮肉の効いた人間描写が魅力的。
権威の泊が剥がれ、罪が露呈されてからの醜態には意地の悪い笑いを浮かべてしまいました。
悪趣味映画ならぬ意地悪映画ですね、これ。
話が進むにつれシェフの狂気よりも招待客の言動に不快さを感じました。
出てくる料理がまた美しい。
実在の有名シェフが手掛けたという料理の数々は もはやアートで、レストランのデザインも洗練されていて見て楽しむ要素も。
でもどの料理も凝りすぎ飾りつけ過ぎで、食べ物として美味しそうだとは思えないんですよね。
日本人の感性だとああいうのは素材の味や良さを殺して人の手で無意味過剰に飾り立てられているとしか思えない。
やはり日本人には『土を喰らう十二 ヵ月』に出てきたような素朴な料理がありがたい。
格差社会や客たちの罪など、もっと掘り下げてもよかったと思うが、それだと詰め込みすぎか。
心臓が悪い人は映画館でみちゃ駄目(°▽°)
でもハンパない没入感だったから映画館で観てよかった。家じゃそうはいかない。「パフューム ある人殺しの物語」が好きな人にオススメ。