2025/11/21 公開中
タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、ある日85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼する。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った二人の心が、そして人生が大きく動いていくことになる――。
倍賞千恵子 / 木村拓哉
(C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
みんなの感想14
この感想にはネタバレが含まれています!
昔の回想シーンは切ない、やるせない気持ちでしたが人生の最後はもしかして初恋の人と施設で運命的な再会があり穏やかに暮らしていくのかなと想像していましたが…あっけない感じでした。運転手に財産をあけるのは想像できましたが個人的には最後はもう少しちがった物語がよかったかな。キムタクが泣いたシーンで泣けてきましたがもっと泣ける要素が欲しかったです。蒼井優の演技も引き込まれました。
回想の昭和のシーンがハード過ぎて、その時代に生まれなくて良かったなと思うほどです。 倍賞千恵子さんの立ち居振る舞いが素敵。85歳であんな風にいられたら最高だなと。木村さんとの掛け合いもユーモアがあって、チャーミングでした。山田洋次監督作品なので、シリーズ化したりして。
序盤はキャスティングの妙もあってそうきたかと思わされる場面あり、事前に木村拓哉のFlowというラジオ番組で倍賞千恵子さんとの対談を聴いていたので、教会のシーンでは「あ、ここか」と答え合わせのようになってにやけさせられる感じの展開もあり。 回想シーンとして昔の新潟港と新潟交通の実写映像が出てくるのは全然知らなかったのと、セリフでもすみれが新潟へ行ったんだと言及していて、作品への新潟の繋がりを感じられたのは良い驚き。 ある程度の年齢になっていたらうんうんと頷けるエピソードの連続で、涙腺が緩むシーンとほっこりするシーン、浩二の男臭さ人間臭さがローテーションして感情を常に踊らせてくれる作品でした。
人生の終焉を意識した主人公が、タクシーで街を巡りながら自らの壮絶な人生を回顧していく―展開は結末が容易に想像できる物語でありながら、不思議と飽きることがありませんでした。重くなりすぎず温かさと切なさのバランスがあり、ところどころクスッと笑える場面もあって、肩の力を抜いて観られました。街の景色や夜の光景も印象的で、登場人物の心情と自然に重なり、淡く余韻が広がる感じがしました。 一方で、スミレがどのように生き直してきたのか、宇佐美家のその後まで描かれていたら、さらに物語に奥行きが出た気がします。特に終盤は少しあっさりしていて、もう少し厚みがあってもよかったかなと思いました。
キムタクのタクシー運転手は彼の役としては控えめでどうなるのかなと思ったけれど、派手にならずに、これから目的地に向かう老婆を支える人になっていた。優香が妻という組み合わせも、キムタクを普通の家、普通の家族の一員にしたのかな、、と思う。 倍賞千恵子さんのほかに小林稔二さんのお姿も見れて良かった。 昭和のシーンは戦後の歴史も重なっていて、蒼井優さんに演じてもらえて良かった。 倍賞さんにも、山田監督にも、長生きして次の作品を作ってほしいと思える作品。 80歳の母と一緒に見た作品2本目。
主演の木村拓哉と倍賞千恵子のコンビは、「ハウルの動く城」で有名ですが、今回は「こんな木村拓哉さんは見たことがない!」「倍賞千恵子さんの人間性が見えた」という印象が残ってます。
木村さんファンの親が観たいと言うので一緒に観ました。正直、日常の一コマを描いた…みたいなオチのないストーリーなのでは?と期待していなかったのですが、笑いあり感動ありでとても良かったです。木村さんと倍賞さんがもしプライベートで交流があるならこんなやり取りをしているのでは?と思える自然な雰囲気が特に良かったと思います。少し大人向けのシーンがありますが、家族で見て欲しい作品です。
泣かない映画だと思って観たら、泣いてしまった!!山田洋次監督は、やっぱりすごい!!!笑いあり涙あり感動ありなのに、全体がオーバーな感じがない。久々に、蒼井優さんが、演じてるものを観たけど、引き込まれていって、すごい女優さんだと思ったし、何より倍賞さんが本当に素敵でした。
老骨に鞭を打って〔山田洋次〕の世界が再び銀幕に蘇ってきた。 葛飾柴又帝釈天から三浦半島西部の葉山までのタクシーの運転手とお客の〔ロードムービー〕映画である。 この映画の見せ場は、遺書を読む場面である。目頭が熱くなり涙が頬を伝ってしまう。 山田洋次の価値観がこの遺書に託されている。多くの人に見てもらいたい映画である。
倍賞千恵子の演技爆発、存在感がありすぎて、キムタクが普通のタクシー運転手になってしまった感じ。 予告とは裏腹に、過去の実体験が人生を振り返る物語、たった1日の振り返りで彼女の人生が垣間見ることで、時代にあがなう人生が、ラストまで流れていく。 タクシーで過ごした1日が、最後の楽しい時間になったことがなによりでした。
さすが山田洋次監督作。 映画鑑賞という短い時間で私を昭和の世界へ、あの時代の空気感の中へ連れて行ってくれた。 運転手のキムタクと同じ時間を過ごしているかの錯覚を起こしてくれた。 私の求めていた昭和の空気が確かにあった。 ありがとうございます。
よかった
とても良かったという印象。まず、タクシーで各所周り、老婆の人生を知っていくのですが、さまざまな葛藤や後悔があっての今があるんだなと思える映画。また人生観を考えさせられる映画でした。昔だからねって言葉をよく耳にしますが、昔だから手を挙げていいのはおかしい。それを犯罪者になっても声を上げることは素晴らしいことだなと思いました。また、キムタクの演じる運転手も最後になぜ連れてってあげなかったのかという後悔もすごく気持ちがわかりました。いつ亡くなるなんて想像もつかなかったのは当たり前だからそれをそのときに考えるかって思うとやはり考えないのであの時こうしてれば良かったとか思うのはすごく共感しました。最後の手紙など感動もあり、心温まる映画でした。
倍賞さん演じるすみれさんの手を握って今日までよく頑張りましたね、と声をかけたくなりました。キムタク演じる浩二さんのさりげない優しさも素敵で、2人の距離が自然に少しずつ近づいていく様が本当に秀逸で…このキャスティングで山田洋次監督、さすがです!ラストへの流れを何となく想像できたにもかかわらず最後は鼻水をすすっていた自分がいました。 良い映画でした。 余談ですが迫田さんがやはり憎まれ役でちょっと悲しかったです。心優しい役の迫田さんも見てみたいな。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除昔の回想シーンは切ない、やるせない気持ちでしたが人生の最後はもしかして初恋の人と施設で運命的な再会があり穏やかに暮らしていくのかなと想像していましたが…あっけない感じでした。運転手に財産をあけるのは想像できましたが個人的には最後はもう少しちがった物語がよかったかな。キムタクが泣いたシーンで泣けてきましたがもっと泣ける要素が欲しかったです。蒼井優の演技も引き込まれました。
回想の昭和のシーンがハード過ぎて、その時代に生まれなくて良かったなと思うほどです。
倍賞千恵子さんの立ち居振る舞いが素敵。85歳であんな風にいられたら最高だなと。木村さんとの掛け合いもユーモアがあって、チャーミングでした。山田洋次監督作品なので、シリーズ化したりして。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除序盤はキャスティングの妙もあってそうきたかと思わされる場面あり、事前に木村拓哉のFlowというラジオ番組で倍賞千恵子さんとの対談を聴いていたので、教会のシーンでは「あ、ここか」と答え合わせのようになってにやけさせられる感じの展開もあり。
回想シーンとして昔の新潟港と新潟交通の実写映像が出てくるのは全然知らなかったのと、セリフでもすみれが新潟へ行ったんだと言及していて、作品への新潟の繋がりを感じられたのは良い驚き。
ある程度の年齢になっていたらうんうんと頷けるエピソードの連続で、涙腺が緩むシーンとほっこりするシーン、浩二の男臭さ人間臭さがローテーションして感情を常に踊らせてくれる作品でした。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除人生の終焉を意識した主人公が、タクシーで街を巡りながら自らの壮絶な人生を回顧していく―展開は結末が容易に想像できる物語でありながら、不思議と飽きることがありませんでした。重くなりすぎず温かさと切なさのバランスがあり、ところどころクスッと笑える場面もあって、肩の力を抜いて観られました。街の景色や夜の光景も印象的で、登場人物の心情と自然に重なり、淡く余韻が広がる感じがしました。
一方で、スミレがどのように生き直してきたのか、宇佐美家のその後まで描かれていたら、さらに物語に奥行きが出た気がします。特に終盤は少しあっさりしていて、もう少し厚みがあってもよかったかなと思いました。
キムタクのタクシー運転手は彼の役としては控えめでどうなるのかなと思ったけれど、派手にならずに、これから目的地に向かう老婆を支える人になっていた。優香が妻という組み合わせも、キムタクを普通の家、普通の家族の一員にしたのかな、、と思う。
倍賞千恵子さんのほかに小林稔二さんのお姿も見れて良かった。
昭和のシーンは戦後の歴史も重なっていて、蒼井優さんに演じてもらえて良かった。
倍賞さんにも、山田監督にも、長生きして次の作品を作ってほしいと思える作品。
80歳の母と一緒に見た作品2本目。
主演の木村拓哉と倍賞千恵子のコンビは、「ハウルの動く城」で有名ですが、今回は「こんな木村拓哉さんは見たことがない!」「倍賞千恵子さんの人間性が見えた」という印象が残ってます。
木村さんファンの親が観たいと言うので一緒に観ました。正直、日常の一コマを描いた…みたいなオチのないストーリーなのでは?と期待していなかったのですが、笑いあり感動ありでとても良かったです。木村さんと倍賞さんがもしプライベートで交流があるならこんなやり取りをしているのでは?と思える自然な雰囲気が特に良かったと思います。少し大人向けのシーンがありますが、家族で見て欲しい作品です。
泣かない映画だと思って観たら、泣いてしまった!!山田洋次監督は、やっぱりすごい!!!笑いあり涙あり感動ありなのに、全体がオーバーな感じがない。久々に、蒼井優さんが、演じてるものを観たけど、引き込まれていって、すごい女優さんだと思ったし、何より倍賞さんが本当に素敵でした。
老骨に鞭を打って〔山田洋次〕の世界が再び銀幕に蘇ってきた。
葛飾柴又帝釈天から三浦半島西部の葉山までのタクシーの運転手とお客の〔ロードムービー〕映画である。
この映画の見せ場は、遺書を読む場面である。目頭が熱くなり涙が頬を伝ってしまう。
山田洋次の価値観がこの遺書に託されている。多くの人に見てもらいたい映画である。
倍賞千恵子の演技爆発、存在感がありすぎて、キムタクが普通のタクシー運転手になってしまった感じ。
予告とは裏腹に、過去の実体験が人生を振り返る物語、たった1日の振り返りで彼女の人生が垣間見ることで、時代にあがなう人生が、ラストまで流れていく。
タクシーで過ごした1日が、最後の楽しい時間になったことがなによりでした。
さすが山田洋次監督作。
映画鑑賞という短い時間で私を昭和の世界へ、あの時代の空気感の中へ連れて行ってくれた。
運転手のキムタクと同じ時間を過ごしているかの錯覚を起こしてくれた。
私の求めていた昭和の空気が確かにあった。
ありがとうございます。
よかった
とても良かったという印象。まず、タクシーで各所周り、老婆の人生を知っていくのですが、さまざまな葛藤や後悔があっての今があるんだなと思える映画。また人生観を考えさせられる映画でした。昔だからねって言葉をよく耳にしますが、昔だから手を挙げていいのはおかしい。それを犯罪者になっても声を上げることは素晴らしいことだなと思いました。また、キムタクの演じる運転手も最後になぜ連れてってあげなかったのかという後悔もすごく気持ちがわかりました。いつ亡くなるなんて想像もつかなかったのは当たり前だからそれをそのときに考えるかって思うとやはり考えないのであの時こうしてれば良かったとか思うのはすごく共感しました。最後の手紙など感動もあり、心温まる映画でした。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除倍賞さん演じるすみれさんの手を握って今日までよく頑張りましたね、と声をかけたくなりました。キムタク演じる浩二さんのさりげない優しさも素敵で、2人の距離が自然に少しずつ近づいていく様が本当に秀逸で…このキャスティングで山田洋次監督、さすがです!ラストへの流れを何となく想像できたにもかかわらず最後は鼻水をすすっていた自分がいました。
良い映画でした。
余談ですが迫田さんがやはり憎まれ役でちょっと悲しかったです。心優しい役の迫田さんも見てみたいな。