現代の情報化社会の闇をあぶり出したリアリスティックな映画でした。人間は、他人が目の前にいなければ、いかに容易く攻撃的、残虐になれるかを思い知らされました。また、報道とヒューマニズム、報道とやらせ等も考えさせられました。さらに、石原さとみ、青木崇高の俳優陣の迫真の演技にも魅了されました。最後のシーンは、琴線に触れました。


ミッシングチルドレンと称される子供の行方不明がここ5年間で300人越え。どれも望ましくない結末。事件なのか事故なのかすら判らない未解決も現在に続いたまま。確かに非常に気になる現象であり、そのメカニズムの解析や予防法は興味深い。
が、この映画はそれには触れず、子を失った家族を描いたホームドラマ。とても辛く、際限なく苦しい。されど目を背けてはいけない現実にも起きている悲しい事実をありのまま描かれ、胸に刺さります。
主人公の弟役を演じた森優作さんが凄い。スクリーンに映った瞬間、怪しい空気を秒で振り撒く演技力にハマりました。笑う場面ではありませんが、あまりにも怪し過ぎて、その演出と役者から放たれる負のオーラに感心するあまりニヤけてしまい、凄い映画だなぁと、この瞬間に作品作りの本気度が判ったりします。
とにかく妥協せず、誤魔化さない映画作り。
警察署での石原さとみさんの慟哭の嗚咽は、なかなか他の作品では観られない最高の演技。子を失った母親がどうなってしまうのか、それを完璧に表現してみせた本気度に渇仰します。

心理の追及。
報道のあり方。
もしも…を、考えさせられる。

現代の情報化社会の闇をあぶり出したリアリスティックな映画でした。人間は、他人が目の前にいなければ、いかに容易く攻撃的、残虐になれるかを思い知らされました。また、報道とヒューマニズム、報道とやらせ等も考えさせられました。さらに、石原さとみ、青木崇高の俳優陣の迫真の演技にも魅了されました。最後のシーンは、琴線に触れました。
ミッシングチルドレンと称される子供の行方不明がここ5年間で300人越え。どれも望ましくない結末。事件なのか事故なのかすら判らない未解決も現在に続いたまま。確かに非常に気になる現象であり、そのメカニズムの解析や予防法は興味深い。
が、この映画はそれには触れず、子を失った家族を描いたホームドラマ。とても辛く、際限なく苦しい。されど目を背けてはいけない現実にも起きている悲しい事実をありのまま描かれ、胸に刺さります。
主人公の弟役を演じた森優作さんが凄い。スクリーンに映った瞬間、怪しい空気を秒で振り撒く演技力にハマりました。笑う場面ではありませんが、あまりにも怪し過ぎて、その演出と役者から放たれる負のオーラに感心するあまりニヤけてしまい、凄い映画だなぁと、この瞬間に作品作りの本気度が判ったりします。
とにかく妥協せず、誤魔化さない映画作り。
警察署での石原さとみさんの慟哭の嗚咽は、なかなか他の作品では観られない最高の演技。子を失った母親がどうなってしまうのか、それを完璧に表現してみせた本気度に渇仰します。
心理の追及。
報道のあり方。
もしも…を、考えさせられる。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除個人的にはとても辛い映画でした。
両親の苦悩。報道のくだらない事情。
SNSの見えない人達の誹謗中傷。
被害者が加害者になってしまう世の中の仕組み。私なら生きては行けなくなるだろうな。
面白かったけど、観るのがキツい作品。
主人公が壊れていって情緒不安定になってたところや上げて落とされる場面が本当にエグい。
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ネタバレフィルター解除娘が3歳の頃、友人に頼んだほんの1分の間にいなくなり、必死で探したことがありました。数分後には見つかりましたが、その時のことが頭に浮かんで最初から泣けて泣けて仕方ありませんでした。
数分でもその後食事が取れなくなるほどの精神的ダメージ、それがずっと‥‥なんて私もきっと気が狂ってしまうでしょう。
年中無休の育児、この作品の中の母のように、誰かにあずけてたまには自分の趣味を楽しむ時間があっても絶対良いと思います。しかしそれが一生の後悔と自分を責める要因になるなんて。悲しすぎます。
唯一の光は、旦那さんがずっと優しい、愛してくれてること。(うちの旦那ならきっと無理です。苦笑)弟さんの演技も素晴らしく、優しい人でよかった。
願わくば‥‥見つかってくれたなら‥‥と強く思いました。
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ネタバレフィルター解除ドラマだったら、子供も見てるし、苦情もくるから、無事犯人が捕まり、子供も帰ってくることが普通だが、現実には欧米などでも帰ってこないことがほとんどだと思う。高校の英語の先生が、アメリカでは牛乳パックに、行方不明の子供の写真が貼られているほど、日常的に起きていることだと言っていた。そんなことって、異常なことだよねって。日本はそうなりませんように
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ネタバレフィルター解除愛する我が子が行方不明になるなんて、想像しただけで苦しい。だんだん狂っていく沙織里役の石原さとみさんと、それを支える豊役の青木崇高さんの演技が素晴らしい。青木崇高さんが外でタバコを吸う場面。子どもの可愛らしい笑い声に目を向けながら…潤んでいく瞳を見ただけで、壮絶に苦しい心情が表れていて、胸が苦しくなった。ほんとうに、こんな事件は起こってはいけない。
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ネタバレフィルター解除現代にあった考えさせられる映画でした
映画自体キチンと解決する事はなかったですが、これが現状なんですね!
母になり復帰の石原さとみ
ドラマもそうですが映画も素晴らしい!
最高の俳優さんだと思いました
これはひと作品ですが…実際にこのような思いをされている方々がいるかと思うと…いたたまれない…
俳優さんたちの演技が真に迫っていました。
ストーリーは確かに我が子の失踪から始まるのですが、根底に描かれているのは、現代社会や人間の倫理観やあり方を問う作品になっています。
とても考えさせられる映画で、観て損はないと思いました。