典型的な作家主義の映画であり、娯楽的要素を排除して高齢化社会対策に対して鋭い問題提起と救いを描いた監督・脚本早川千絵の世界は一見の価値がある。
倍賞千恵子、磯村勇斗、河合優実、そしてフィリッピンからの外国人研修生がそれぞれの立場から平行線の形を取りながら描かれ、やがて一本の糸となり終着点にたどり着く。
国の対策として〔PLAN 75〕(生死の選択が可能)が推奨される近未来の日本で、老いていく孤独感と78歳で職を失う絶望感、友人の孤独死、行き場のない中で〔PLAN 75〕を選択するミチ(倍賞千恵子)の苦悩。救いはコールセンター役の河合優実との15分間の会話とボーリング場でのシーン(ここは唯一 心が和みました)
死の選択から土壇場で施設を抜け出し78歳のミチが見たものは、しあわせを呼ぶ〔天使の梯子〕(エンジェルラダー)である。雲間の間から降り注ぐ神秘的なシーンに監督・脚本の早川千絵はセリフでなく、映像によるメッセージが込められている。
※倍賞千恵子でまず思い出す映画は『男はつらいよ』シリーズの〔さくら〕、続いて『家族』『故郷』『同胞』の漢字二文字映画の三部作、『幸福の黄色いハンカチ』『遥かなる山の呼び声』『駅 STAION』である。
今回の役はそれらのどれにも当てはまらない最高の〔演技〕である。顔の皺のアップは嫌がるのが普通であるが、顔に刻まれた皺がカットされたダイヤモンド以上に光輝いている。一見の価値あり。


現代の一人暮らしの高齢者が抱える問題について、社会との接点や、高齢者が感じる生きづらさ、寂しさ、心の葛藤など、すごく丁寧に描写された映画です。

終始静かな映画だが、とても深みがある内容だった。人間の尊厳を考えさせらる。
私達は独りになっちゃダメなんだなぁ。
独りが気が楽で、気ままに暮らすのは大いに賛成だけど、本当の独りにならないように、そして、本当の独りにさせないように。

典型的な作家主義の映画であり、娯楽的要素を排除して高齢化社会対策に対して鋭い問題提起と救いを描いた監督・脚本早川千絵の世界は一見の価値がある。
倍賞千恵子、磯村勇斗、河合優実、そしてフィリッピンからの外国人研修生がそれぞれの立場から平行線の形を取りながら描かれ、やがて一本の糸となり終着点にたどり着く。
国の対策として〔PLAN 75〕(生死の選択が可能)が推奨される近未来の日本で、老いていく孤独感と78歳で職を失う絶望感、友人の孤独死、行き場のない中で〔PLAN 75〕を選択するミチ(倍賞千恵子)の苦悩。救いはコールセンター役の河合優実との15分間の会話とボーリング場でのシーン(ここは唯一 心が和みました)
死の選択から土壇場で施設を抜け出し78歳のミチが見たものは、しあわせを呼ぶ〔天使の梯子〕(エンジェルラダー)である。雲間の間から降り注ぐ神秘的なシーンに監督・脚本の早川千絵はセリフでなく、映像によるメッセージが込められている。
※倍賞千恵子でまず思い出す映画は『男はつらいよ』シリーズの〔さくら〕、続いて『家族』『故郷』『同胞』の漢字二文字映画の三部作、『幸福の黄色いハンカチ』『遥かなる山の呼び声』『駅 STAION』である。
今回の役はそれらのどれにも当てはまらない最高の〔演技〕である。顔の皺のアップは嫌がるのが普通であるが、顔に刻まれた皺がカットされたダイヤモンド以上に光輝いている。一見の価値あり。
現代の一人暮らしの高齢者が抱える問題について、社会との接点や、高齢者が感じる生きづらさ、寂しさ、心の葛藤など、すごく丁寧に描写された映画です。
終始静かな映画だが、とても深みがある内容だった。人間の尊厳を考えさせらる。
私達は独りになっちゃダメなんだなぁ。
独りが気が楽で、気ままに暮らすのは大いに賛成だけど、本当の独りにならないように、そして、本当の独りにさせないように。
定年を間近に迎え、非常に刺さる内容でした。
働きたい意欲があるのに働く場所がない。体力の限界をいつも感じる。
効率向上を追求して生きてきた会社人人生、効率が上がらない自分に果たして価値があるのか。
普通に生きることが益々難しくなる中、毎日を大切に、些細なことにも感謝と幸せを感じて生きていたい。
かなり平均年齢の高い人に囲まれて鑑賞する事になった。
自分も後20年ないから考える機会も多いけど嫌な内容だった。
倫理的にはNGだが一般的には妥当なのかな
あまり考えたくない内容だった。
超高齢化社会2025年問題に向けて考えさせられる作品でした。でも人生100年、年寄りがもっと活躍して、社会に貢献でき、アンチエージングや、ボケ治療も進み、少子化問題も解決している明るい未来になる様に、もっと今を頑張らなきゃと思いながら選挙に行きました(^0^)/そういう夢のある作品を作って欲しい。
いたたまれない気持ちになりました。
何歳で観るか、どのような境遇で観るかで感じ方が変わるのかなと思いました。