最後の決闘シーンは、手に汗を握る程の白熱の戦いでしたが、人の見栄や欲望や嫉妬の愚かさに途中でうんざりしてしまいました。あの時代に信念を持って告発するマルグリットさんの覚悟は敬意を表せずにはいられません。
2021/10/15
中世フランス──騎士の妻マルグリットが、夫の旧友に乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。
真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。それは、神による絶対的な裁き──
勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になる。そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。
果たして、裁かれるべきは誰なのか?あなたが、 この裁判の証人となる。
ジョディ・カマー / マット・デイモン / アダム・ドライバー / ベン・アフレック
(C)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除最後の決闘シーンは、手に汗を握る程の白熱の戦いでしたが、人の見栄や欲望や嫉妬の愚かさに途中でうんざりしてしまいました。あの時代に信念を持って告発するマルグリットさんの覚悟は敬意を表せずにはいられません。
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ネタバレフィルター解除3人の目線で見るのはいいが、そこまで変化がなかったため、そこまで不要かなーと思った。キャストが良すぎて飽きない
リドリースコットここにあり!
加害者の認知の歪み、被害者への心ない言葉、中世を舞台にしながら今もなお繰り返される性暴力のおぞましさが3人の視点から見事に演出されていました。気軽にお勧めはできませんが一見の価値があります。
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ネタバレフィルター解除これぐらい丁寧に物語を積み重ねる語り口は、今ではなかなかお目にかかれません。
それによって、後半の決闘場面が実に手に汗を握るものになっています。私は固まって見入ってしまいました。
女性の方には見るのが辛い表現もあると思いますが、ヒロインの立場や行動について、様々な意見があるのではないでしょうか。
そういった点では、劇場でのストーリーの決着だけで終わらない、非常に今日的な幕切れになっていると感じました。
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ネタバレフィルター解除芥川龍之介の藪の中をモチーフにしてRスコットが監督した、と聞いて期待して見ましたが大いに満たされました。中世ヨーロッパの封建的で王や領主、教会といったものの権威が強い特殊な時代背景にあってもそこで描かれていたのは個人の尊厳や女性の自立といった今日にも通用する普遍的なテーマでした。そこはRスコットだけに説教くさくなくあくまでもエンターテイメントとして大いに楽しめた。(この人の戦闘シーンは時代を問わずいかにも迫力がありますねぇ〜)最後のシーンでは改めて「女は弱し、されど母は強し」という言葉をかみしめさせられました。
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ネタバレフィルター解除長い上映時間だったのに呼吸するのを忘れて見入っていました。3章でそれぞれ同じ出来事のはずなのに認識が違っている様子が丁寧に表現されていました。目を覆いたくなる場面は正直辛かったがあの役を引き受けた俳優はすごいと思う。決闘シーンについては迫力があり見応えがありました。楽しい映画ではないけれど観るべきだと思いましたし観てよかったと思いました。覚悟してもう一度観ようと思います。
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ネタバレフィルター解除夫婦を取り巻く不貞か強姦かで決闘がテーマとは一体どうなの?と思ってみたが
西洋でも日本の戦国時代みたいなことやってたんだと驚いた。
時代考証が丁寧で様々な視点からそれぞれの立場を画いていてとても分かりやすくその満足感が残虐な戦闘シーンを見応えのあるものに代えてくれていたのかも
さすが大御所リドリー・スコット。150分今日の長尺ながら飽きさせない。
おっとりのんびりの役柄が多かったアダム・ドライバーも、こんな役をやるようになったのかと感慨深かった。
フランスの大河ドラマ。ストーリーはとてもわかりやすかったのに加えて、主役3人とベン・アフレックの演技に引き込まれました。
100年戦争をやっていたフランスとイギリスでの、
身分制度、司法制度、社会図がみえる作品。
ドキュメンタリー作品に近い
物語が被害者の夫、加害者、被害者の視点で同じ出来事を振り返っていく、立場が違うだけで出来事の印象が全く異なる。理由としては当人たちの認識の違いである。どれが正しいのかは定かではないが最後の被害者の視点が真実という記述があり、それを基準にして考えると如何に加害者が独善的な考えでいたかよく分かる。(加害者の視点を見いていても十分身勝手な考えであることは十分にうかがえる。)
歴史をもとにしているだけあり、当時のフランスの生活、考え方が現在の考え方と異なっていることがよく分かり、随分と現在の社会が良くなったのだと感じることができた。
決闘のシーンはクライマックスで全体的に短いがかなり迫真にせまるものがあり、非常に手に汗握るものでよくできていたと感じた。
この映画は、14世紀の全体的に暗い雰囲気を出しており、現代と異なるが現在と変わらない人間の問題を描いているよい作品だと思います。