ガチガチのミステリーを期待すると肩透かしされる。
湿地帯というあまり馴染みがない場所で育たざるを得なかった、マイノリティーな主人公のヒューマンドラマ。
湿地帯が思いのほか綺麗で、映画としては面白かった。
2022/11/18
ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…
デイジー・エドガー=ジョーンズ / テイラー・ジョン・スミス / ハリス・ディキンソン / マイケル・ハイアット / スターリング・メイサー・Jr. / デビッド・ストラザーン
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除ガチガチのミステリーを期待すると肩透かしされる。
湿地帯というあまり馴染みがない場所で育たざるを得なかった、マイノリティーな主人公のヒューマンドラマ。
湿地帯が思いのほか綺麗で、映画としては面白かった。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除ミステリー、法廷劇だと思いきや、おとぎ話のように美しく、そして残酷なところもあるラブストーリーでした。
もちろん前者の要素もあるのですが水と緑、鳥や貝などの美しい自然のなか交わされる美男美女の逢瀬にはうっとりさせられます。
ヒロインと恋人が森のなか、つむじ風に舞う木の葉のなかでキスするシーンとか良かったです。
冒頭の「湿地は沼地とは違う。湿地には光があふれ、水が緑を育み、ゆるやかに流れる川が空へと流れる――」みたいな言葉が詩的。
そして最後、あの貝殻が出てきたシーンでは「えっ!? それってつまり……」と慄然。
気になったので原作本を購入してしまいました。
微妙でした