1978年。コロラド州デンバーの街で殺人鬼グラバーに誘拐された少年フィニーは断線した黒電話に届く犠牲となった死者からのメッセージと妹グウェンの不思議な力に助けられてグラバーを斃して生還を果たした。
それから4年後、ふたたび黒電話が鳴り始める。
それは何者かに殺害された3人の少年からの救いを求める声と邪霊となったグラバーからの怨念に満ちた復讐を告げるメッセージだった――。
前作『ブラックフォン』は殺人鬼の恐怖を描くホラーであると同時に黒電話を通じてあの世とこの世が交差する。さらに妹には夢を媒介にして予知や遠隔視ができるというファンタスティックな要素がありました。
今回はその兄妹が復讐の邪霊と化したグラバーにふたたび脅かされるという内容。
生身の殺人鬼によるテラーに加えて超自然の力が介在するファンタスティック・ホラーの要素がさらに増しており、夢が重要な要素になっている事もあり、それはさながら往年のホラー映画『エルム街の悪夢』シリーズを彷彿させる。
妹が観る霊夢の場面などは8ミリフィルムのように粗い映像と音響が流れる演出など不完全で不安定な異界化感が出ていて面白い。
前作もそうでしたが魂の救済や心に負った傷からの回復を描いた復活の物語であり、単純なホラーではない。ラストのとあるシーンではぐっとくること必至で涙腺が刺激されました。
人によっては泣いちゃうよ、あんな感動的なドラマを観せられたら⋯⋯。
これは良作。未見の人は前作と合わせて観てください!
みんなの感想
忠行
1978年。コロラド州デンバーの街で殺人鬼グラバーに誘拐された少年フィニーは断線した黒電話に届く犠牲となった死者からのメッセージと妹グウェンの不思議な力に助けられてグラバーを斃して生還を果たした。
それから4年後、ふたたび黒電話が鳴り始める。
それは何者かに殺害された3人の少年からの救いを求める声と邪霊となったグラバーからの怨念に満ちた復讐を告げるメッセージだった――。
前作『ブラックフォン』は殺人鬼の恐怖を描くホラーであると同時に黒電話を通じてあの世とこの世が交差する。さらに妹には夢を媒介にして予知や遠隔視ができるというファンタスティックな要素がありました。
今回はその兄妹が復讐の邪霊と化したグラバーにふたたび脅かされるという内容。
生身の殺人鬼によるテラーに加えて超自然の力が介在するファンタスティック・ホラーの要素がさらに増しており、夢が重要な要素になっている事もあり、それはさながら往年のホラー映画『エルム街の悪夢』シリーズを彷彿させる。
妹が観る霊夢の場面などは8ミリフィルムのように粗い映像と音響が流れる演出など不完全で不安定な異界化感が出ていて面白い。
前作もそうでしたが魂の救済や心に負った傷からの回復を描いた復活の物語であり、単純なホラーではない。ラストのとあるシーンではぐっとくること必至で涙腺が刺激されました。
人によっては泣いちゃうよ、あんな感動的なドラマを観せられたら⋯⋯。
これは良作。未見の人は前作と合わせて観てください!