続編を希望する。強く。
とにかく日常が良い。活劇も悲劇もいらない。ホウキの音調で目覚める早朝から、睡魔が邪魔してくるまでの読書の時間。これで1日が終わる毎日が、とても愛おしい。
独りで行える仕事って、ここまで居心地が良いのかと驚いた。人と関わらなければ、傷付けられる不安も無い。一時の無礼など、刹那の雑音なので流せる。素晴らしい労働環境。
こういった仕事に、憧れてしまう疲れた日本人のひとりが私。
家族連れや団体で鑑賞するタイプの人々には、理解されないのだろう。「住む世界が違う」とはこのことか。意味が解らないだの、面白くないだの投稿が見られるが、構わない。剣劇や銃撃がないと楽しめない人種の意見は、取り入れてはならない。この作品は、これで良い。
重ねて申す。続編を希望する。
みんなの感想
ピュエラマギ・ホーリークインテッド
映画
大好きな作品でした。
清掃の仕事を日々繰り返す日常を描くが、
毎日同じ日はない。
この毎日を何時間も、ずっと観たくなる作品でした。
続編を希望する。強く。
とにかく日常が良い。活劇も悲劇もいらない。ホウキの音調で目覚める早朝から、睡魔が邪魔してくるまでの読書の時間。これで1日が終わる毎日が、とても愛おしい。
独りで行える仕事って、ここまで居心地が良いのかと驚いた。人と関わらなければ、傷付けられる不安も無い。一時の無礼など、刹那の雑音なので流せる。素晴らしい労働環境。
こういった仕事に、憧れてしまう疲れた日本人のひとりが私。
家族連れや団体で鑑賞するタイプの人々には、理解されないのだろう。「住む世界が違う」とはこのことか。意味が解らないだの、面白くないだの投稿が見られるが、構わない。剣劇や銃撃がないと楽しめない人種の意見は、取り入れてはならない。この作品は、これで良い。
重ねて申す。続編を希望する。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除小津安二郎監督に敬意を示したのかスタンダードサイズの画面に驚いた。
黒澤明監督の『生きる』のリメーク作品『生きる Living』(オリヴァー・ハーマナス監督)を見たときもスタンダードサイズの画面であった。
何故か日本映画の名匠と呼ばれている人たち小津、黒澤、以外にも溝口健二、成瀬巳喜男、木下恵介はスタンダードサイズが似合っている。
セリフが少ない映画である。古いアパートに一人住まい、早朝 落ち葉を掃除する音で目を覚まし、二階に置いてある鉢に水をくれ、洗面を済ませ作業服に着替えて玄関口に置いてある小物類を持って、アパートのところに設置されている自動販売機で缶コーヒーを飲み、トイレの掃除用具が積んである軽ワゴン車で仕事に出かける。車からは古いカセットテープの歌が流れる。徐々に周りが明るくなってきて〔東京スカイスリー〕を見ながら仕事場に向かう。〔掃除中〕の立て看板を立てトイレの隅々まで完璧に掃除を行う。
お昼は公園のベンチでサンドイッチを食べ、古いオリンパスのフィルムカメラを取り出して木漏れ日が差し込む樹々を撮影する。仕事が終わると銭湯(電気湯)に行き、そして浅草地下商店街にある居酒屋〔福ちゃん〕で焼酎の水割りと一品料理。古書店で好きな本を買ってきて、布団の中で本を読む。休日は〔コインランドリー〕と〔写真屋さん〕部屋の掃除(濡れ新聞を使用しての掃除 こんなやり方があるんだと感心した)という毎日決まっているルーティンを繰り返している。
インサートカットで布団の中で白黒の木漏れ日が差し込んでいるような不思議な夢を見る。何か意味がありそうなカットであるが………最後にわかる。
前半は柄本時生、アオイヤマダの場当たり的な生き方、価値観。平山(役所広司)は黙って見ている。
映画に変化が現れるのは後半。主人公平山(役所広司)には妹(麻生祐未)がいて、娘ニコ(中野有紗 好演)が家出しておじさんのところ(役所広司)のに厄介なるところから徐々に日常生活に変化が現れる。
印象に残ったカット(個人的な好きなカット)は平山とニコが公園のベンチで二人並んでパック牛乳を飲んでいるカット。左右対称のカットの妙は小津安二郎を思い出してしまった。
時折登場するホームレス風の老人(田中泯)、終盤には三浦友和等適材適所の役者と見せ場が用意されている。
平凡な日常生活の中にも素晴らしいドラマがあるということを証明してくれた。見終わって、ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』を思いだす。職業は街を走る路線バスの運転手である。趣味は詩を書くこと。このパターソンの月曜日の朝から翌月曜日の朝までをスケッチ風に綴った映画である。1週間の日常生活の中でもドラマはあることを証明した映画であると記憶している。
大好きな作品でした。
清掃の仕事を日々繰り返す日常を描くが、
毎日同じ日はない。
この毎日を何時間も、ずっと観たくなる作品でした。
トイレ掃除をすると謙虚になれる、人の事を考えるようになる、と以前経営幹部クラスのための研修で会社のトイレを掃除する、という内容が話題になったことがあった。
セリフが多くない作品だが、描かれる情景や日常の営みを見ているだけで、毎日の小さな喜びや心の機微が理解できる。必要なものだけで、穏やかに暮らしていける生活とはなんと豊かなものなのか。もちろん一人は寂しいだろうが、それでもなんとなく楽しみを見つけて元気に暮らしていける。最後のヒラヤマの表情がなんとも心を打つ。
夢を映していると思われる映像や、ちょっとだけ交錯する人達との会話とか、表情、さすがヴィム・ベンダースだなあ、と思える箇所多数。そして田中泯が唯一無二の登場の仕方。この起用もすごい。胸の中がちょっと温まる作品。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除この映画はなんと言っても主人公の趣味の選曲がとてもいい。本は普段読まないが気になった。
この作品は一人で観るべき作品。
自分は一人で映画を観るので共感する所もあるから楽しめた。
ご夫婦や親子などと生活されている方々とは価値観が違う作品かと。わからなかったという声を耳にしたので。
あんまり邦画を見ないのですが、役所さんだったので見に行ったところ。。最高でした。
あるトイレ清掃員の日常なのですがなんか贅沢に感じる。
普段見過ごしてるものっていっぱいあるなって思いました。
すごくいい映画なので色んな方に見てほしいです。役所広司だからこんな味のある映画になってるだろうなと思います!
鑑賞している際は、いつ、どのように終わるのかとも考えましたが、終了の際には、もう終わってしまうのかと、いつまでも観ていたいと感じさせる、そんな作品でした。
素晴らしい映画作品。
箒の掃く音を目覚ましに1日が始まる。草木に水をやり清掃の仕事へ向かう。
仕事が終わると銭湯、居酒屋、そして眠くなるまで間接照明で読書。
そしてまた同じような朝がくる。
毎日繰り返される同じような日常、
好きな音楽を聞き本を読み自然を愛で、人間に寛容になる。
その中で小さな楽しみを発見したり、喜びや他者に出逢う。
それは全く同じ日はない、同じ日は2度と訪れないという大切さを感じるという事。
退屈なようでいて退屈ではない。
孤独なようでいて孤独ではない。
パーフェクト・デイズ。
毎日同じことの繰り返しのようで、同じ日は二度と来なくて、ルーティンを繰り返しながらも工夫しながら日々を楽しむこと。
役所さんの木漏れ日を見上げる目を、見ているだけでなんだが、幸せな気持ちになりました。
セリフが少ないから言葉が印象に残る映画でした。居酒屋で「野球と宗教は人それぞれ」ってセリフがなぜか耳に残ってます。
人それぞれの世界があっていいし、受け入れながら過ごしていきたいと思えました。
ものすごく良かった
1人で見るべき作品
多分この良さ
わかる人とわからない人が
はっきりすると思う
自分は何故か涙が出た
稀な人かもですが
良い作品は心に響く
平凡で変わらない毎日を過ごしている、トイレ清掃員の男。とにかく一生懸命にトイレを毎日掃除してすごしています。その姿は生きることにとても真面目に向かい合っている人間だと感じました。だからこそ、ちょっとした変化を見過ごさなかったり、人の様子をしっかりと見ている。木漏れ日の写真をなぜ撮っているのかはわからなかったが、一瞬で光の加減や形が変わってしまう様子がその一瞬を大切に生きるということなのかと、勝手に理解しました。大きな出来事もない、同じようなシーンが続く映画ですが、ちょっとした表情の変化などを楽しむことがポイントかなと思います。
とてもいい作品でした。
役所広司さんは主演俳優であることが必然だったと思えるくらいハマリ役でした。
過ぎゆく日々をPERFECT DAYSにできるかどうかは自分次第。
生き方は自分で決められる。
そう強く感じました。