『サスペリア』や『フェノミナ』でおなじみ、ジャーロ映画の巨匠ダリオ・アルジェントの最新作。
ローマで娼婦をしている女性が連続殺人鬼に襲われ、逃げる途中で交通事故を起こしてしまう。その事故のため盲目となった女性と、巻き込まれた中国人少年が殺人鬼に追い詰められてゆく――。
容赦なく人が殺され人体が破壊される様が映し出されるのは清々しい、あの頃のダリオ・アルジェントのままで嬉しくなる。
そして所々で流れる劇伴がゴブリン《イタリア出身のプログレッシブ・ロックバンド》を思わせるアルノー・ルボチーニの電子音楽でテンション爆上がり。
「そのシーンいるか?」
「急になに言い出すの?」
「おまえどこ行ってたんだよ?」
「殺害した警察官のスマホ持ってたら一発で居場所特定されない?」
などのツッコミどころもまた楽しむところだろう。昔のホラー映画に出てくる登場人物は往々にして状況が悪化するような行動をとりますが、あの感じですよ。
まぁ、この作品はホラー映画ではなく犯人の正体も途中であっさりと判明して動機も軽い、ミステリーとして見ると中途半端ですがジャーロ映画とはそういうもの。
ちなみにミステリーとは犯人の正体やトリックなどの謎解きを主軸に置いたもの、視聴者や読者の恐怖や不安に焦点をあてたものがサスペンス、スリラーはさらに恐怖度がありなおかつ超自然の要素のあるものもふくまれる、だそうです。
なによりもこの作品は本編が85分と短いのがいいですね。
『映画大好きでポンポさん』でも映画は90分が最良と述べられていますが、このくらいの時間が集中して観ることができて観終わっても疲労しないし丁度いいんですよ。
みんなの感想
忠行


『サスペリア』や『フェノミナ』でおなじみ、ジャーロ映画の巨匠ダリオ・アルジェントの最新作。
ローマで娼婦をしている女性が連続殺人鬼に襲われ、逃げる途中で交通事故を起こしてしまう。その事故のため盲目となった女性と、巻き込まれた中国人少年が殺人鬼に追い詰められてゆく――。
容赦なく人が殺され人体が破壊される様が映し出されるのは清々しい、あの頃のダリオ・アルジェントのままで嬉しくなる。
そして所々で流れる劇伴がゴブリン《イタリア出身のプログレッシブ・ロックバンド》を思わせるアルノー・ルボチーニの電子音楽でテンション爆上がり。
「そのシーンいるか?」
「急になに言い出すの?」
「おまえどこ行ってたんだよ?」
「殺害した警察官のスマホ持ってたら一発で居場所特定されない?」
などのツッコミどころもまた楽しむところだろう。昔のホラー映画に出てくる登場人物は往々にして状況が悪化するような行動をとりますが、あの感じですよ。
まぁ、この作品はホラー映画ではなく犯人の正体も途中であっさりと判明して動機も軽い、ミステリーとして見ると中途半端ですがジャーロ映画とはそういうもの。
ちなみにミステリーとは犯人の正体やトリックなどの謎解きを主軸に置いたもの、視聴者や読者の恐怖や不安に焦点をあてたものがサスペンス、スリラーはさらに恐怖度がありなおかつ超自然の要素のあるものもふくまれる、だそうです。
なによりもこの作品は本編が85分と短いのがいいですね。
『映画大好きでポンポさん』でも映画は90分が最良と述べられていますが、このくらいの時間が集中して観ることができて観終わっても疲労しないし丁度いいんですよ。