見終わって深く胸にその印象が残る作品でした。
派手な演出など全くないシンプルな内容ですが、自然の美しさやのどかさ、
冬の厳しさが存分に描かれていました。
特に印象的だったセリフは山は傷つけないと言うところ。
悲しい経験がそうさせたのかと胸に響きました。


この題名から山に行ったら怪物やキチガイ殺人鬼一家に襲われるホラー映画を連想しましたが、さにあらず。まったく違う大人の青春物語でした。
都会育ちの繊細な少年ピエトロは夏の間、両親と共に山麓の別荘で過ごす。地元の村に住んでいる同い歳の少年ブルーノと出合い、仲良くなって山を駆けたり川や湖で泳いだりと、都会にはない大自然を満喫する。
成長し、一時は疎遠になるがピエトロの父の死をきっかけに再び両者の親交がはじまる――。
北イタリアはモンテ・ローザの雄大で美しい自然に目を奪われる。見渡す限りの雪峰や澄んだ湖、緑豊かな丘陵に咲き乱れる花々、木々を揺らす風のざわめき。
父親との確執やすれ違い、目標の定まらないもどかしさ、ままならない人生の葛藤や迷いなどの人間ドラマは普遍的で、程度の差こそあれ誰もが直面する問題について考えさせられることでしょう。
物語はけっして幸せな結末を迎えず観た人によってそれぞれ異なる感想を抱くであろう作品。
「言葉が貧しいと心も貧しくなる」という科白が印象に残りましたね、語彙は大事。
そしてイタリア産チーズをつまみにグラッパが飲みたくなりました。
人はいつか必ず死ぬのだから楽しい思い出だけを胸にあの世に逝きたいものです。

見終わって深く胸にその印象が残る作品でした。
派手な演出など全くないシンプルな内容ですが、自然の美しさやのどかさ、
冬の厳しさが存分に描かれていました。
特に印象的だったセリフは山は傷つけないと言うところ。
悲しい経験がそうさせたのかと胸に響きました。
この題名から山に行ったら怪物やキチガイ殺人鬼一家に襲われるホラー映画を連想しましたが、さにあらず。まったく違う大人の青春物語でした。
都会育ちの繊細な少年ピエトロは夏の間、両親と共に山麓の別荘で過ごす。地元の村に住んでいる同い歳の少年ブルーノと出合い、仲良くなって山を駆けたり川や湖で泳いだりと、都会にはない大自然を満喫する。
成長し、一時は疎遠になるがピエトロの父の死をきっかけに再び両者の親交がはじまる――。
北イタリアはモンテ・ローザの雄大で美しい自然に目を奪われる。見渡す限りの雪峰や澄んだ湖、緑豊かな丘陵に咲き乱れる花々、木々を揺らす風のざわめき。
父親との確執やすれ違い、目標の定まらないもどかしさ、ままならない人生の葛藤や迷いなどの人間ドラマは普遍的で、程度の差こそあれ誰もが直面する問題について考えさせられることでしょう。
物語はけっして幸せな結末を迎えず観た人によってそれぞれ異なる感想を抱くであろう作品。
「言葉が貧しいと心も貧しくなる」という科白が印象に残りましたね、語彙は大事。
そしてイタリア産チーズをつまみにグラッパが飲みたくなりました。
人はいつか必ず死ぬのだから楽しい思い出だけを胸にあの世に逝きたいものです。