エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ通り、ヴァンドーム広場などの観光名所が青空の下や夜景に照らされて映る様は紀行もののようで楽しいし、見ているだけで観光気分に。
しかしマドレーヌがたどる場所はそのような観光スポットだけではなく「ナチスによる銃殺の地」と記された碑のある場所や、かつては劇場だった場所のほか監獄や裁判所などなど――。
マドレーヌの思い出深い場所にさしかかるたびに彼女は自身の過去を回想し、シャルルに語る。
マドレーヌの過去は壮絶で、現代では考えられないほど女性に自由はなく、その権利がないがしろにされていた時代を突きつけてくる。
無愛想だったシャルルがマドレーヌの話を聞いていくうちに徐々に心を開き、打ち解けてゆく様子が良かったです。一期一会という言葉が脳裏に浮かびました。
長い長い人生も過ぎてしまえばほんの一瞬、昨日米兵とダンスしたと思ったら明日は介護施設に行くことに――。
誰の身にもいつか必ず訪れる終焉についても考えさせられるお話でもあります。
人はいつか必ず死ぬのだから、いたずらに死を恐れ、延命するのではなく、ひとりひとりが望む最期を迎えさせるよう努めることこそ大事。
どんなに養生しようとも、死は唐突に訪れるもの。長く生きることよりもいつ死んでも悔いがないよう日々を生きるべき。
みんなの感想
忠行


エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ通り、ヴァンドーム広場などの観光名所が青空の下や夜景に照らされて映る様は紀行もののようで楽しいし、見ているだけで観光気分に。
しかしマドレーヌがたどる場所はそのような観光スポットだけではなく「ナチスによる銃殺の地」と記された碑のある場所や、かつては劇場だった場所のほか監獄や裁判所などなど――。
マドレーヌの思い出深い場所にさしかかるたびに彼女は自身の過去を回想し、シャルルに語る。
マドレーヌの過去は壮絶で、現代では考えられないほど女性に自由はなく、その権利がないがしろにされていた時代を突きつけてくる。
無愛想だったシャルルがマドレーヌの話を聞いていくうちに徐々に心を開き、打ち解けてゆく様子が良かったです。一期一会という言葉が脳裏に浮かびました。
長い長い人生も過ぎてしまえばほんの一瞬、昨日米兵とダンスしたと思ったら明日は介護施設に行くことに――。
誰の身にもいつか必ず訪れる終焉についても考えさせられるお話でもあります。
人はいつか必ず死ぬのだから、いたずらに死を恐れ、延命するのではなく、ひとりひとりが望む最期を迎えさせるよう努めることこそ大事。
どんなに養生しようとも、死は唐突に訪れるもの。長く生きることよりもいつ死んでも悔いがないよう日々を生きるべき。