映画に魅せられて自らも監督を志すようになったサミー・フェイブルマンの物語であり、スティーヴン・スピルバーグが自身の青春時代を自伝的に描いた作品。
幼いサミーが両親に連れられて行った映画館で生まれてはじめて映画を観る。
『地上最高のショウ』の列車衝突場面に衝撃を受けたサミーは玩具の汽車で事故場面を再現、壊してしまう。
あー! これ自分もやった。ガンプラとか溶かしたり傷つけて戦闘してこうなったと空想して「なんで壊すんだ!」て家族に怒られたわ。
そんなサミー少年に母親は「記録しておけば毎回壊すことはない」と8ミリカメラをプレゼントする。
かくしてサミー・フェイブルマンの映画人生がはじまる――。
成長したサミーが仲間たちと西部劇や戦争映画を楽しそうに撮るあたり、後の『インディ・ジョーンズ』や『プライベート・ライアン』を連想してしまい観ているこちらも楽しくなりました。
しかし撮り方や編集次第で真実をいくらでも偽ることができる、人の心も操ることができるという映画の持つ暗黒面もしっかりと描かれています。
サミーもまた祖母の臨終の際にみんなが悲嘆にくれるなか、冷静に死の瞬間の肉体の動きを観察していたり最適なカメラアングルを幻視など、天才と狂人は紙一重という芸術家の持つ危うさが描写されているのが印象的。
ラストに登場するジョン・フォード監督の「地平線の位置が上か下にある画は面白いが真ん中にあると死ぬほどつまらん」という言葉は単に技術的、視覚的な意味なのか、それとも別の意味があるのか。
多くのことが含まれている作品。
観て損はしません、創作活動をしている人は特におすすめです。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除映画に魅せられて自らも監督を志すようになったサミー・フェイブルマンの物語であり、スティーヴン・スピルバーグが自身の青春時代を自伝的に描いた作品。
幼いサミーが両親に連れられて行った映画館で生まれてはじめて映画を観る。
『地上最高のショウ』の列車衝突場面に衝撃を受けたサミーは玩具の汽車で事故場面を再現、壊してしまう。
あー! これ自分もやった。ガンプラとか溶かしたり傷つけて戦闘してこうなったと空想して「なんで壊すんだ!」て家族に怒られたわ。
そんなサミー少年に母親は「記録しておけば毎回壊すことはない」と8ミリカメラをプレゼントする。
かくしてサミー・フェイブルマンの映画人生がはじまる――。
成長したサミーが仲間たちと西部劇や戦争映画を楽しそうに撮るあたり、後の『インディ・ジョーンズ』や『プライベート・ライアン』を連想してしまい観ているこちらも楽しくなりました。
しかし撮り方や編集次第で真実をいくらでも偽ることができる、人の心も操ることができるという映画の持つ暗黒面もしっかりと描かれています。
サミーもまた祖母の臨終の際にみんなが悲嘆にくれるなか、冷静に死の瞬間の肉体の動きを観察していたり最適なカメラアングルを幻視など、天才と狂人は紙一重という芸術家の持つ危うさが描写されているのが印象的。
ラストに登場するジョン・フォード監督の「地平線の位置が上か下にある画は面白いが真ん中にあると死ぬほどつまらん」という言葉は単に技術的、視覚的な意味なのか、それとも別の意味があるのか。
多くのことが含まれている作品。
観て損はしません、創作活動をしている人は特におすすめです。