そもそも幼女誘拐とは何?と思う。
騙して連れ去った訳ではない。
罪は義理の兄にある。
ただそこから逃げ出したくてしかたないときに偶然、文と出会った。
行き場のない子供を救い、お互い共感できるものがあり幸せだったのだからそれで良いと思う。
年齢だけで縛る幼女の定義は全く意味がない。
里親だと思えば何も問題ない。
罪のないカタチだけの犯罪者、実質的な冤罪とはこうして作り出されるものなのだということはよくわかりました。
小説家が原稿用紙のマス目に文字を書き入れて作品を書くように、150分の上映時間の中でワンカット、ワンカットを丁寧に構築して見事な映像文学に仕上げた映画である。
社会生活の中で何が善で何が悪なのか? 誹謗中傷を受けながらも、傷ついた心の痛みを隠してひっそりと生きていく更紗(広瀬すず)と文(松坂桃季)の人間社会の不条理ドラマが繰り広げられる。
物語はジグソーパズルのピースの様に時間の経過と共にすべてのピースが決められたところに収まって幕を閉じる。
厚みのある映像の力で映画の中に引きずり込んでいく、作家的腕力は前作『怒り』よりも凄いと感じる。
広瀬すず、松坂桃季、横浜流星、多部未華子、そして白鳥玉季ちゃんが難しい役どころを頑張ってくれた。
〔流浪〕とは住むところを定めずさまよい歩くこと。監督は李 相日(リ サンイル)
人の噂は受け取る側により変わって来る。真実と事実は何か?と思う。昼間に出る月の様に静かに穏やかに更紗と文の寄り添う2人の愛情が有っても良いと思っている
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除そもそも幼女誘拐とは何?と思う。
騙して連れ去った訳ではない。
罪は義理の兄にある。
ただそこから逃げ出したくてしかたないときに偶然、文と出会った。
行き場のない子供を救い、お互い共感できるものがあり幸せだったのだからそれで良いと思う。
年齢だけで縛る幼女の定義は全く意味がない。
里親だと思えば何も問題ない。
罪のないカタチだけの犯罪者、実質的な冤罪とはこうして作り出されるものなのだということはよくわかりました。
小説家が原稿用紙のマス目に文字を書き入れて作品を書くように、150分の上映時間の中でワンカット、ワンカットを丁寧に構築して見事な映像文学に仕上げた映画である。
社会生活の中で何が善で何が悪なのか? 誹謗中傷を受けながらも、傷ついた心の痛みを隠してひっそりと生きていく更紗(広瀬すず)と文(松坂桃季)の人間社会の不条理ドラマが繰り広げられる。
物語はジグソーパズルのピースの様に時間の経過と共にすべてのピースが決められたところに収まって幕を閉じる。
厚みのある映像の力で映画の中に引きずり込んでいく、作家的腕力は前作『怒り』よりも凄いと感じる。
広瀬すず、松坂桃季、横浜流星、多部未華子、そして白鳥玉季ちゃんが難しい役どころを頑張ってくれた。
〔流浪〕とは住むところを定めずさまよい歩くこと。監督は李 相日(リ サンイル)
人の噂は受け取る側により変わって来る。真実と事実は何か?と思う。昼間に出る月の様に静かに穏やかに更紗と文の寄り添う2人の愛情が有っても良いと思っている
主人公たちを軸に登場人物たちの様々な感情が、静かに哀しく描かれていく。当事者か否かは紙一重なのに、人の不幸を蜜としてしまう人間の浅はかさ。不条理を受け入れざるを得ない世の中の流れ。
静謐の中にも激しい怒りも込められた作品だと思う。ただ物語としては、喜劇ではないので落ち込んでいる人は観ない方がよいと思う。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除幼女誘拐の加害者と被害者であった二人。短いひと時であったが互いの心の空洞を
埋めあい、幸せに過ごしたのではないか?
幼いながらも文を庇い、助けようとする更紗の感情が全てを物語っている。
15年後に再開した二人に待っていたのは、酷い偏見や差別しかなかった。
長い時間、互いに心の片隅に思い、支えとなっていた気持ちなど理解されない。
成人した二人には、何も問題ないはずなのに世間は許さない。
世間から隠れ、さまようように追い込まれていく二人。
何ともいえない虚しさ、寂しさ、怒りが見事に表現されています。
ずっと胸が張り裂けそうだった。
主人公二人の生きづらさに感情移入してしまい、観てて苦しかった。
そして、流星くんの生きづらさや、他の登場人物の内面まで掘り下げて想像してしまい、寿命が縮まるくらい脳みそぐちゃぐちゃになったよ。
考えさせられた。
的外れなことで例えるなら
「産んでくれてありがとう」なんて感謝の気持ちを持てる人は幸せだよ!と言いたいくらい、99%悲しい映画。
でも観る価値ありの映画だ!!
原作を観てからこの映画を見ました。文と更紗の新しい愛の形を見ることができました。とても良かったです。色々と時間系列が行ったり来たりするので少し理解が難しいところもありました。しかし、原作とは違ってあまり登場人物の心情をあえて描かないことで考察できたりもするのでいいのかなと思いました。
人間の勝手な想像でネットに書き込んだりすることや、真実を知らないのにあることないこと言うのが本当に伝わってくる作品でした、こんなつまらない人間にならないように善意の心を持ち続けたいですね。