鑑賞後の後味は大変に悪い。
しかし映画鑑賞から戻ればありふれた現実を語っているに過ぎないと我にかえった。
利益を阻む存在には無意思で立ち向かうことの難しさと日々の備えが大切なことを改めて痛感させられた。
2021/10/02
2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。カメラは事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始めるが、彼は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。真実に近づくたび、増していく命の危険。それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる保健省大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。
カタリン・トロンタン / カメリア・ロイウ / テディ・ウルスレァヌ / ブラッド・ボイクレスク
(C)Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019
鑑賞後の後味は大変に悪い。
しかし映画鑑賞から戻ればありふれた現実を語っているに過ぎないと我にかえった。
利益を阻む存在には無意思で立ち向かうことの難しさと日々の備えが大切なことを改めて痛感させられた。
フィクションのような展開と構成、それが現実だから心が揺さぶられるのでしょうね。
希望を見い出せる場面もあるのですが、最終的には…
怖い。よく知らない遠くの国のお話?
そして、今は?このコロナ禍は?
メディアや政治の役割について深く考えさせられる作品。この作品を観たらちゃんと選挙で投票しなければという気持ちになる。