トーベのある意味でとても自由な人生を描いています。期待した創作面よりも恋愛面に重きをおいた作品でした。
2021/10/01
1944年のヘルシンキ。戦火の中でトーベ・ヤンソンは自分を慰めるようにムーミンの世界を作り、爆風で窓が吹き飛んだアトリエでの暮らしを始める。型破りな彼女の生活は、彫刻家である父の厳格な教えとは相反していたが、自分の表現と美術界の潮流との間にズレが生じていることへの葛藤、めまぐるしいパーティーや恋愛を経つつ、トーベとムーミンは共に成長していくのだった。自由を渇望するトーベは、やがて舞台演出家のヴィヴィカ・バンドレルと出会い、互いに惹かれ合っていく。
アルマ・ポウスティ / クリスタ・コソネン / シャンティ・ルネイ / ヨアンナ・ハールッティ / カイサ・エルンスト / ロベルト・エンケル
(C)2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除トーベのある意味でとても自由な人生を描いています。期待した創作面よりも恋愛面に重きをおいた作品でした。
ムーミン誕生の秘話ではありません。あくまでも、第二次世界大戦中から戦後に、自由に生きた女性の半生です。それほど、驚くような展開はあまりありません。
特に前情報もなく鑑賞しましたが、意外と面白かったです。北欧といっても第二次世界大戦直後の営巣なので明るい原色の服装やインテリアではなく音楽と相まって渋くて素敵な画面でした。予定調和でもなくムーミンの原画(白黒)を初めて可愛いと思えたことも拾い物だったかな。