もう長澤まさみ素晴らしい。
体当たりの演技に圧巻。
最後の瞳が全て物語っていた
2020/07/03
シングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子・周平(郡司翔)を連れて、実家を訪れていた。その日暮らしの生活に困り、両親に金を借りに来たのだ。これまでも散々家族からの借金をくり返してきた秋子は、愛想を尽かされ追い返されてしまう。金策のあてが外れ、昼間からゲームセンターで飲んだくれていた秋子は、そこでホストの遼(阿部サダヲ)と出会う。二人は意気投合し、遼は、秋子のアパートに入り浸るようになる。遼が来てから、秋子は生活保護費を使い切ってしまうばかりか、一人残した幼い周平を学校にも通わせず、遼と出かけたまま何週間もアパートを空ける始末だった。
周平が残された部屋の電気もガスも止められた頃、遊ぶ金がなくなった秋子と遼が帰ってきた。二人は、以前から秋子に気があった市役所職員の宇治田(皆川猿時)を脅して金を手に入れようとする。だが、遼が誤って宇治田を刺し、一家はラブホテルを転々とする逃亡生活を余儀なくされることに……。
そんな中、秋子が妊娠した。だが父親が自分だと認めない遼は、「堕さない」と言い張る秋子と周平を残して去っていく。ラブホテルの従業員・赤川(仲野太賀)と関係と持ち、敷地内に居候をつづける秋子は、周平を実家へ向かわせ金を無心するが、母の雅子(木野花)から今度は絶縁を言い渡されてしまうのだった。
5年後、16歳になった周平(奥平大兼)のそばには、妹の冬華(浅田芭路)がいた。秋子は定職にも就かずパチンコばかり。一方、周平は学校に行くこともなく、冬華の面倒をみていた。住む家もなくなった三人に児童相談所の亜矢(夏帆)が救いの手を差し伸べ、簡易宿泊所での新しい生活がはじまった。亜矢から学ぶことの楽しさを教えられた周平は、自分の世界が少しずつ開いていくのを感じていた……。
安息も束の間、遼が秋子たちの元へ戻ってくる。しかし借金取りに追われていた遼は、再び秋子と周平の前から姿を消すのだった。残された秋子は、周平にすがる「周平しかいないんだからね…」。
母と息子は後戻りのできない道へ踏み出そうとしていた———。
長澤まさみ / 奥平大兼 / 夏帆 / 皆川猿時 / 仲野太賀 / 土村芳 / 荒巻全紀 / 大西信満 / 木野花 / 阿部サダヲ / 郡司翔
(C)2020「MOTHER」製作委員会
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除もう長澤まさみ素晴らしい。
体当たりの演技に圧巻。
最後の瞳が全て物語っていた
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ネタバレフィルター解除長澤まさみが気になり、見てみました。ここまでクズで、男にだらしない母親役、見事に演じきったと思います。
ただ、母親である自分からすると、二人の周平役(幼少期、青年期)には、最後まで胸が痛み、目が離せませんでした。自分から初めて、母親から離れて勉強したいと意志が出せた事もあったのに、結局離れられず、あの事件へ。共依存って、とても怖いものだと思いました。
実話をもとに作られたと聞き、事件が起こるまでは、確かにどんどん気分が悪くなる映画でしたが、最後は親として子供を育てることとか、色々と考えさせられました。
主人に、好きそうな映画があるよと言われ、一緒に見に行きました。
まだ小学生と年長の子がいる母親なのですが、親としての責任を感じさせられる映画でした。
1人の人格を作り出すと言う責任はとても重く彼らの人生に関わっていくものだと。
2人して終わった後はどっと疲れましたが、久々に心に残る映画だったと思います。
長澤まさみさんがこういった役を演じられるのは見たことがなかったのですが、流石だなぁと感じました。
全世界の子を持つ方に見ていただきたいと思いました。