叢雲凛子(むらくもりんこ)は叢雲流・鞭拳の使い手。7年前、刑事だった凛子は武闘家連続殺人事件の犯人・土蜘蛛(つちぐも)に命を狙われる。格闘の末、凛子は土蜘蛛を射殺。この事件に巻き込まれ、連れ去られた娘のアゲハは現在も行方不明のままとなっている。
目撃者がいない中での被疑者の死亡。凛子は責任を取り警察官を辞職。その後は行方不明になったアゲハを探すため、探偵業をしていた。
7年という歳月が過ぎ、アゲハの死亡認定の期日が迫る中、調査中に偶然路地裏で人身売買事件と遭遇。元刑事の直感で動く凛子は格闘の末、犯行の一部を阻止。
後日、元同僚の刑事から監視カメラの映像を見せられ、凛子の中で止まっていた時間が動き出す。凛子が駆けつける前の映像に映っていたのは7年前にアゲハを連れ去った謎の女。
さらに、その傍らに立つ土蜘蛛の雰囲気をまとった成長したアゲハの姿だった。
↑
以上が公式のあらすじなんですが作中で武闘家連続殺人事件て説明は無かったような……。
これ、本物の格闘家が出演しているというのが売りで実際アクションは凄いんですけどストーリーが散漫してるんです。
古くから朝廷に仕えた武力と呪術に長けた陰陽ふたつの〝くも〟祭祀を司る陽の叢雲、暗殺や謀略に従事する陰の土蜘蛛――。
みたいな説明が冒頭にあって「お、伝奇アクションか! 主人公が叢雲で敵が土蜘蛛だから古くからの因縁があるんだろうなぁ」と思ったけどそんな描写はなし。
いや、でもそんな説明があって登場人物が叢雲と土蜘蛛て名前なんだからそうだよね? そうなんだよね?
幽霊とか台湾の道士が絡んでくるのですがどれも消化不良気味。
「台湾の道士は皆殺しにしたはずだ!」
そうなの? で、なんで台湾くんだりまで行ってそんなことしたの?
説明はなし。
たぶん土蜘蛛の目的は戦闘で倒した猛者の魂で、そのために武闘家を狙って戦いを挑んでいるんだろうけど、そのあたりの説明も一切なし。
憑依などの妖術を使う謎の女の目的や正体も最後まで謎のまま。
おまえだれだったんだよ! 土蜘蛛一族の呪術者?
77分という短い尺なんだから、もう少し長くして整理できなかったものか。
武術と呪術という組み合わせ自体は悪くないのに、せっかくの素材を無為にした感は否めない。
とはいえ合気道、空手、システマといった本物の格闘家の動きは楽しめる、勉強になることでしょう。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除叢雲凛子(むらくもりんこ)は叢雲流・鞭拳の使い手。7年前、刑事だった凛子は武闘家連続殺人事件の犯人・土蜘蛛(つちぐも)に命を狙われる。格闘の末、凛子は土蜘蛛を射殺。この事件に巻き込まれ、連れ去られた娘のアゲハは現在も行方不明のままとなっている。
目撃者がいない中での被疑者の死亡。凛子は責任を取り警察官を辞職。その後は行方不明になったアゲハを探すため、探偵業をしていた。
7年という歳月が過ぎ、アゲハの死亡認定の期日が迫る中、調査中に偶然路地裏で人身売買事件と遭遇。元刑事の直感で動く凛子は格闘の末、犯行の一部を阻止。
後日、元同僚の刑事から監視カメラの映像を見せられ、凛子の中で止まっていた時間が動き出す。凛子が駆けつける前の映像に映っていたのは7年前にアゲハを連れ去った謎の女。
さらに、その傍らに立つ土蜘蛛の雰囲気をまとった成長したアゲハの姿だった。
↑
以上が公式のあらすじなんですが作中で武闘家連続殺人事件て説明は無かったような……。
これ、本物の格闘家が出演しているというのが売りで実際アクションは凄いんですけどストーリーが散漫してるんです。
古くから朝廷に仕えた武力と呪術に長けた陰陽ふたつの〝くも〟祭祀を司る陽の叢雲、暗殺や謀略に従事する陰の土蜘蛛――。
みたいな説明が冒頭にあって「お、伝奇アクションか! 主人公が叢雲で敵が土蜘蛛だから古くからの因縁があるんだろうなぁ」と思ったけどそんな描写はなし。
いや、でもそんな説明があって登場人物が叢雲と土蜘蛛て名前なんだからそうだよね? そうなんだよね?
幽霊とか台湾の道士が絡んでくるのですがどれも消化不良気味。
「台湾の道士は皆殺しにしたはずだ!」
そうなの? で、なんで台湾くんだりまで行ってそんなことしたの?
説明はなし。
たぶん土蜘蛛の目的は戦闘で倒した猛者の魂で、そのために武闘家を狙って戦いを挑んでいるんだろうけど、そのあたりの説明も一切なし。
憑依などの妖術を使う謎の女の目的や正体も最後まで謎のまま。
おまえだれだったんだよ! 土蜘蛛一族の呪術者?
77分という短い尺なんだから、もう少し長くして整理できなかったものか。
武術と呪術という組み合わせ自体は悪くないのに、せっかくの素材を無為にした感は否めない。
とはいえ合気道、空手、システマといった本物の格闘家の動きは楽しめる、勉強になることでしょう。