何も考えずにこの映画を観に行ったけど、内容もキャストの演技もすごく良かった この歳になったせいかな
2022/10/28
天界と地上の間にある街、三ツ瀬。美しい海を見下ろす山の上に、老舗旅館「天間荘」がある。切り盛りするのは若女将の天間のぞみ(大島優子)だ。のぞみの妹・かなえ(門脇麦)はイルカのトレーナー。ふたりの母親にして大女将の恵子(寺島しのぶ)は逃げた父親をいまだに恨んでいる。
ある日、小川たまえ(のん)という少女が謎の女性・イズコ(柴咲コウ)に連れられて天間荘にやってきた。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身。交通事故にあい、臨死状態に陥ったのだった。
イズコはたまえに言う。「天間荘で魂の疲れを癒して、肉体に戻るか、そのまま天界へ旅立つのか決めたらいいわ」。しかし、たまえは天間荘に客として泊まるのではなく、働かせてほしいと申し出る。そもそも三ツ瀬とは何なのか? 天間荘の真の役割とは?
のん / 門脇麦 / 大島優子 / 高良健吾 / 山谷花純 / 萩原利久 / 平山浩行 / 柳葉敏郎 / 中村雅 / 三田佳子 / 永瀬正敏 / 寺島しのぶ / 柴咲コウ
(C)2022 高橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会
何も考えずにこの映画を観に行ったけど、内容もキャストの演技もすごく良かった この歳になったせいかな
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除あの街(世界)は現世でやり残した事をして悔いなく次の世界へと旅立てる、死者のための救済措置なので、なにもなくすことはなかったのに。
死んでたっていいじゃない、変わらなくてもいいじゃない、その場にずっといてもいいじゃない。
生きること、進むこと、変わること〝のみ〟を肯定する価値観は受け入れられない。
今日の安寧が明日も明後日もいつまでも続く変化のない世界があってもいいじゃない。
あと水族館長の息子の海斗。助かって大人になった海斗が異界三ツ瀬で子どもの姿でいたのは「?」でした。
おそらくは死んだ事を認めない、自覚できない館長の生み出した幻的な存在かと思いますが……。
ティム・バートンが「ありのままの自分でいいんだよ」というメッセージを込めた『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』をまた観たくなった。
感動しました??✨??✨⤴︎︎︎⤴︎︎
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除三ツ瀬という場所の存在について、大いに考えさせられた。
私の年齢にもよるのだと思うが、登場人物各々の立場で感情移入できる作品で、エンターテイメントとしても楽しめたし、癒された。一昨年、今年と大切な人を亡くしたので、救いを求めていたのかもしれない。そうした方には適した映画だと思う。
末娘が、自分には邪気がないと自分で言うのには、口あんぐりだった。登場人物の多くは彼女に心を開くし、それは納得がゆくけれど、個人的にはもう少し影がある人物の方が話しやすいだろうと思った。
エンディング曲は、言わずとしれた実力派のシンガーのコラポレーションで、染みた。
玉置浩二 絢香のbeautiful worldでまた涙が込み上げてきた