ロニートとエスティ 彼女たちの選択
Disobedience PG-12 (本編:114分)

2020/02/07 公開終了

ニューヨークで写真家として活躍するロニート(レイチェル・ワイズ)に、仕事中のある日、父の死の知らせが届く。ロニートの父は厳格なユダヤ教のラビ(律法学者)で超正統派の指導者であり、信仰を捨て故郷を飛び出したロニートは、父に親子の縁を切られていた。知らせに動揺し、傷ついたロニートは、父の死と向き合うために、故郷であるイギリスのユダヤ・コミュニティへ帰ることとした。
長い髪をなびかせて突然帰ってきたロニートを、コミュニティの人々は冷たい視線で迎えた。ロニートの不意の帰郷に、ラビの息子のような存在で後継者と期待されている幼なじみのドヴィッド(アレッサンドロ・ニヴォラ)も驚きを隠せない。父が病気であることを知らされず、新聞の死亡欄に「ラビには子供がいない」と書かれたことに憤るロニートだったが、ドヴィッドと結婚したのが、同じく幼なじみのエスティ(レイチェル・マクアダムス)と知り、更にショックを受けた。

久しぶりに再会したロニートとエスティの間には、周囲の反応から重々しい空気が流れる。二人には、コミュニティの掟に抗って惹かれ合っていたのが父に知られ、引き裂かれた過去があった。父の遺産が全てシナゴーグ(ユダヤ教会)に寄付され、自分の存在が父に認められていなかったことを知ったロニートは、街で偶然会ったエスティと父の家を訪ねる。そこで、エスティは「もうどこにも行かないで欲しい」とロニートに告白し、かつて惹かれあった熱い想いが再燃してキスを交わす。信仰に従って外ではかつらを身につけ、女子校で教師をしているエスティは、ラビの死を伝えたのは自分だということ、ロニートが去ってから精神を病み、ラビの意向で、恋愛感情はないが尊敬していたドヴィッドと結婚したことを語った。
離れていた時間を取り戻すように、二人はお互いを求めあった。が、二人でいるところを目撃されたエスティは勤務先の学校で問い詰められ、それはドヴィッドにも知られることとなった。罪悪感を抱いたエスティは、信仰とロニートへの愛の間で葛藤する。「こんな関係は続けられない」と言うエスティを、ロニートは監視が続く閉鎖的なコミュニティからロンドン中心部へと連れ出す。かつての純愛によって目覚めた二人が選んだ道とは・・・

レイチェル・ワイズ / レイチェル・マクアダムス / アレッサンドロ・ニボラ

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