オリジン組(デクくん・かっちゃん・焦凍くん)がめちゃくちゃカッコかったし
ジュリオとアンナの関係性も良かったなぁ。

めるるの演技は個人的に結構好きでした！
前作のゲスト声優を務めた吉沢亮さんがあまりにも良すぎた分、若干ハードルが上がってた感はあるけど、世界観に合ってた演技だったと思います！

最後のデクくんのフィニッシュブローに関しては前作と似たような感じがして若干の使い回し感？が気になったかな。でも個人的には好き！

時間軸はTVアニメ第7期のスターアンドストライプ対死柄木戦終了後から最終決戦前の猶予期間。
敵(ヴィラン)の個性が「錬金」なので、「ハガレン」のアニメ製作をしていたボンズの本気を見た気がします。
本誌の連載最終回が発売される前に観れて良かった。
ジュリオの印象が観る前と観た後で全く違いました。

めっちゃめっちゃ面白かったです！！
作画も声も完璧で、敵さんの個性にはちょっとびっくりしたけど、最後にアンナとジュリオが対等な関係になった時にボロボロ涙流しました、
あの二人にはこれからも幸せでいてほしぃ。

思うところがありまくるのでネタバレ全開で書きます。
アニメの解釈と元々相性が良くない原作漫画ファンの感想なので、
アニメのヒロアカが好きな方とは相容れない可能性があります。

ヒロアカの映画は全作見ていて、一作目と今作だけ劇場で見ました。
この映画はゲストキャラの「ジュリオが主役の映画」という感じでした。
ジュリオのキャラや背景はしっかりとしていて、キャストさんの力も堀越先生のキャラデザもアクションの凄さも相まってとても良いキャラクターでしたし、彼とアンナを主役としてみればとても面白い映画だと思います。
ダークマイトはヒーローの本質がわかってないトンチキおじさんでよくわかりませんでしたが。

今作はA組の活躍を描くために3班にわかれていますが
無理に全員出さなくても良いのでは？という感が否めません。

途中で3班が別々のエリアに飛ばされたかと思えば、
轟班は初見殺しの個性を持つ敵相手にに即壊滅（仕方のないことですが）、
爆豪班はRPGのダンジョンを模したエリアに飛ばされたものの、ダンジョン攻略する様子も描かれず、映画の設定上「大勢の中からアンナの個性に適合した少数精鋭」である幹部級の敵を爆豪の籠手の爆破で一撃で倒すというような雑な描かれ方をされ
デク班もデクが早々にはぐれてジュリオと合流し一悶着あったため、他のキャラクターは活躍していません。
キャラクター全員の活躍描写が見たい方は2作目の映画のほうが楽しめると思います。

また、ヒロアカ映画ではいつものことなのですが、
何故かキャラクターの賢さがやや低く設定されています。
デクは漫画では常に思考をめぐらし未知の個性にも臨機応変に対応するクレバーなタイプのはずですが、そういった描写があまりなく、基本ゴリ押しです。
遅延するフィールドを展開する相手に
遅延を上回る最高速度で突っ込むという方法で倒したりしてます。
デクとジュリオが合流するあたりではやや敵の個性を分析する描写があったくらいです。

中盤に入ると、常闇が一人で敵の足どめをするシーンがありますが、欲を言えば小さなランプ程度の明かしかない場所ならそれを破壊してパワーアップするくらいの描写が欲しかったところです。

爆豪と轟が二人で戦うシーンでは、敵と遭遇したあと場面転換し、カメラが戻ってきたときには敵の個性の分析がわかったという解説のセリフが入り、それの対応策として全範囲攻撃するという超力技で勝利します。力技で押し切られたのはちょっと残念です。敵二人の念動力と任意移動という個性をどうやって見抜いて、その仮説をどうやって検証したのかもわかりませんでしたし、そこが面白いところなのでは？と思います。

セリフは賢そうなことを言っているんですが、ちょっと目を離して戻ってきたらもう攻略済で結果だけ見せられる状態なので、なんか終わったって感じでした。

さらにダークマイト戦でのデクは拘束されれば個性を発動しての抵抗もせず、瓦礫に潰されても脱出しようとする様子も見せず、轟が助けにくるまでそのままとかなり違和感がありました。出れるでしょうに。

3人がダークマイトに打ち勝つシーンも、それまで全く刃が立たなかったのに急に競り勝ちだすので、なんでよとなりますが、
この辺はクライマックスなので三者三様のなんかいい感じのセリフを言いながら勢いでブッパしたらいいかという気になってきます。

終盤ではA組が避難民を守るために敵の出した無限に湧くモンスターと戦うシーンはなぜだか目頭が熱くなりました。個人的に好きなシーンです。
「護れ！護るんだ！」と無限湧き相手にジリ貧で耐える姿は良かったです。
短いシーンでしたが委員長がとても頼もしかった。

ところどころ良いシーンはあるので、全体が良くないというわけではないのですが、
漫画だったらこんな感じでポーズしてるだろうなってシーンが棒立ち技ブッパだったり、
漫画のデクだったらこの攻防の間に3rdの力溜めてそうだけどな…って思っちゃったり
感動しそうになったあとのシーンなどでなんで？という疑問が浮かんでしまうので
イマイチ感情が追いつけませんでした…。

それと、爆豪の距離感が不思議な感じで、終盤ずっとデクデクいってます。
ダークマイトにオールマイトの良きところを叫びながら攻撃をしていたときに、
轟と一緒にそうだろ！デク（緑谷）！と言っていて、
確かに舞台は原作の終盤ではあるけど、そんな風に言う…かなあ…？と困惑しました。
自分の中では言わない印象だけど世間的には言う印象なのかもしれませんので、これはただの解釈違いですが。

とにかくジュリオ周りだけは面白いと思います。脚本家さんの嗜好がつまっているだけあって、キャラブレもなく、活躍もしっかりしており、言動にも筋が通っています。
映画オリジナルなので原作との齟齬もでませんから当たり前かもしれませんが…。
だからこそ素直に受け入れられます。自分もジュリオ好きです。

ヒロアカ映画はデク達ではなくゲストキャラがメインの映画なんだと思います。
アニメが好きな人は全然楽しめると思います。

まじでやばかったです！Vaundyさんのオープニングのホムンクルスで一気にバイブス上がってそこから怒涛の神作画と神音響‼︎大満足です♪あと何回観に行こうか迷います…笑
私は1人映画しましたが、同じヒロアカ好きさんと行ったらちょっと違う視点での気付きもあるのかなと思うシーンもありました（自分でも何言ってるか謎）とにかく最高でした！！！！！！！！