久しぶりに観た邦画では最高に良かった!
是枝裕和は僕の好きな監督の一人である。この機会に、過去に見た是枝裕和作品を調べてみたら下記の通り。
『誰も知らない』2004年
『歩いても 歩いても』2008年
『空気人形』2009年
『そして父になる』2013年
『海街diary』2015年
『海よりもまだ深く』2016年
『三度目の殺人』2017年
『万引き家族』2018年
『真実』2019年
『ベイビー・ブローカー』2022年
是枝作品全15作品中 10作品見ている。
好きな監督の一人であり、僕のご贔屓監督である。
しかし、『万引き家族』後の2作品については、批判的な評価をしたことも事実である。
フランス映画『真実』についは全くの期待外れの凡作であり、韓国映画『ベイビー・ブローカー』についてはやや持ち直し、手慣れた演出ではあるがさほど新鮮さは感じなかった。
つまり、外国を舞台した是枝作品は是枝らしさが欠如しているように僕は感じてしまった。
是枝作品はフランス、韓国を舞台した映画ではなく日本を舞台にした方が似合っている。今回の映画がまさにソレである。
『万引き家族』から5年ぶりに日本の地方都市を舞台にした映画が本編である。今回は是枝の脚本ではなく、坂元裕二が担当している。
僕の好きな是枝裕和作品『誰も知らない』『歩いても 歩いても』『海街diary』と比較しても遜色のない映画であり、完全復活!!し素晴らしい内容に仕上がっている。
小学5年生の男の子とそれを取り囲む大人の世界。学校内で子どもたちと教職員で構成されている単純社会に見える小学生の日常にメスを入れる。
学校内での出来事を登場人物の立ち位置(生徒、親、先生、学校側、仲間等)で何が起こったのか? 真相(真実)に迫っていく。
物語が進むに連れて、関係者の言うことが食い違って掴みどころがない世界を観客は体験する。
誰が悪く、誰が良いとかではなく登場人物全員の心に潜んでいる〔怪物〕を現代社会の一断面図として丁寧な作りでドラマチックに捉えていく。
いじめ問題、教師の私生活、教育者としての立場と真実 そして身の引き方。
安藤サクラ、永山瑛太が好演 そして子役の二人黒川想矢、柊木陽太が抜群である。
今年僕が見た日本映画の中でも、『波紋』と並んで甲乙つけがたい屈指の映画ある。
たくさんの人に見てほしい。それぞれの思いがさまざまと湧き出てくる。涙しました。
久しぶりに観た邦画では最高に良かった!
是枝裕和は僕の好きな監督の一人である。この機会に、過去に見た是枝裕和作品を調べてみたら下記の通り。
『誰も知らない』2004年
『歩いても 歩いても』2008年
『空気人形』2009年
『そして父になる』2013年
『海街diary』2015年
『海よりもまだ深く』2016年
『三度目の殺人』2017年
『万引き家族』2018年
『真実』2019年
『ベイビー・ブローカー』2022年
是枝作品全15作品中 10作品見ている。
好きな監督の一人であり、僕のご贔屓監督である。
しかし、『万引き家族』後の2作品については、批判的な評価をしたことも事実である。
フランス映画『真実』についは全くの期待外れの凡作であり、韓国映画『ベイビー・ブローカー』についてはやや持ち直し、手慣れた演出ではあるがさほど新鮮さは感じなかった。
つまり、外国を舞台した是枝作品は是枝らしさが欠如しているように僕は感じてしまった。
是枝作品はフランス、韓国を舞台した映画ではなく日本を舞台にした方が似合っている。今回の映画がまさにソレである。
『万引き家族』から5年ぶりに日本の地方都市を舞台にした映画が本編である。今回は是枝の脚本ではなく、坂元裕二が担当している。
僕の好きな是枝裕和作品『誰も知らない』『歩いても 歩いても』『海街diary』と比較しても遜色のない映画であり、完全復活!!し素晴らしい内容に仕上がっている。
小学5年生の男の子とそれを取り囲む大人の世界。学校内で子どもたちと教職員で構成されている単純社会に見える小学生の日常にメスを入れる。
学校内での出来事を登場人物の立ち位置(生徒、親、先生、学校側、仲間等)で何が起こったのか? 真相(真実)に迫っていく。
物語が進むに連れて、関係者の言うことが食い違って掴みどころがない世界を観客は体験する。
誰が悪く、誰が良いとかではなく登場人物全員の心に潜んでいる〔怪物〕を現代社会の一断面図として丁寧な作りでドラマチックに捉えていく。
いじめ問題、教師の私生活、教育者としての立場と真実 そして身の引き方。
安藤サクラ、永山瑛太が好演 そして子役の二人黒川想矢、柊木陽太が抜群である。
今年僕が見た日本映画の中でも、『波紋』と並んで甲乙つけがたい屈指の映画ある。
たくさんの人に見てほしい。それぞれの思いがさまざまと湧き出てくる。涙しました。
生きるって色々あります。時々フーッと吐き出したら、また元気に進んでいけるんですね。
エンディングの教授のピアノは私にはエールに聴こえました。
最後のシーンがあまりにも綺麗で涙が出ました。でも2人がこれから生きていく世界は2人にとって辛く厳しいものがあると思うと、胸が苦しくなりました。一度でもいいからこの作品を観て、考える人が増えてほしいと思いました。坂本龍一さんの音楽が今でも耳に残っています。
人それぞれ、立場が変わると
こんなに景色が違って見えるんだな-と改めて考えさせてくれた作品です。
上記の事は、日常生活にも当てはまるので
視野を広く持ちたいものです。
常々、真実は1つではないかもしれません。
怪物…。
初め怪物は誰なのかと思いを巡らせた。進む中、登場人物が皆、怪物に見える。目には見えない怪物。そう思い始めた時、物語の全容を見る。噂や思い込み、見えない真実が見えた時、私はいつの間にか自分の子供時代と被らせた。自然の中で見つけた秘密基地。親が踏み込まない秘密基地の空間を思い出す。そして秘密。心の変化。
懐かしい気持ちのまま物語は終わった。
もう一度観ようかな。
色んな視点から見ていくうちに見方が変わってきて凄く面白い映画だった。
所々泣いてしまった
時間があればもう一度見たい
お勧めです。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除一見おぞましい「怪物さがし」をテーマにしたサスペンスかと思いきやそんな陳腐なものではなかった。数々の登場人物の内に潜む複雑な感情や機微を繊細に描いていて、誰が怪物というよりもむしろどんな環境が怪物を作りだしてしまうのかを問う作品だと感じました。時系列が前後する場面もあるので順序立てて整理するためにもう一度見たくなる作品です。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除初めに沢山の伏線がちりばめられて始まりますが、その回収が全て行われずに終わってしまった感があります。
瑛太が演じる保利先生が、その後どうなったのかとても気になります。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除前半はできるだけ何が本当なのかわからないような話をちりばめて伏線だらけにしておいて、後半はその答え合わせを時間軸を複雑にする事で「ああ~そうか」と思わせる。まあ、ありがちな。
結局何が言いたかったのか。
いじめが問題なのか、はたまた今の教育現場が問題なのか、それとも母子家庭が問題だったのか。さらにジェンダーについてナニか一言言いたかったのか。
詰め込み過ぎだったか?
最近話題の監督なので少し期待して観たけど、いまいち長かっただけ。
近年の映画界を支配するジェンダー問題のゴリ推し勢力もあってか、ゲイやレズを扱うと急に高い評価が捺印される。これのせいで素直な気持ちで観賞できない時間もありましたが、作品自体は素晴らしい。
やはり外側から変な圧力があると、純粋に楽しめない引っ掛かりを抱いてしまう。そのつもりが無い作品であったとしても、それを狙ったのかなぁと、一瞬、集中力が途切れてしまいました。
それでも、妥協のない演出力にきめ細かい演技力が合わさって、日本映画ならではの良さを感じられて楽しめました。変に幼稚化させたりせず、誤魔化したりもしてない。映画は説明不足なくらいが丁度いいので、この作品のような演出が好みです。
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除「価値観の形成される過程の子ども」「一度形成され固められた自分の価値観を変えることができない大人」みたいなのを対比して描いている印象でした
どの人も怪物にみえる。不思議な映画でした。話が進むと 以外にこの人…と思うこともあったり。怪物探しをしてしまいたくなるけど ちょっとまてよ…と 深く考えてしまう作品です。
心に残る。