若い彼を慕いまるで娘のように思い悩む清らかさから抑えきれない情動に至り生霊となる高貴で悲しい六条御息所を演じる玉三郎様が見事。
そして光源氏を演じる染五郎の若々しく堂々とした輝きが彼女の悲しみをより一層引き立てていて秀逸
歌舞伎座でも見たかった。
2025/09/26
時は平安の世。光源氏との子を身籠る葵の上は、謎の病に臥しています。物の怪や生霊による祟りを疑い、左大臣と北の方は比叡山の僧に修法を行わせます。すると、護摩を焚く僧が煙の中に感じ取ったのは、賤しからざる身分の女の気配…。
光源氏は、生まれながらの気品と美しさを兼ね備え、愛人としている六条御息所のもとを訪れます。花見や連れ舞に興じ、久方ぶりの再会を喜ぶ二人。宮中の忙しさゆえの疎遠を詫びる光源氏でしたが、六条御息所は葵の上やその懐妊を嫉み、詰(なじ)ります。光源氏が堪えかねて屋敷を去ると、六条御息所は悲しみに暮れ、次第に嫉妬に狂って…
坂東玉三郎 / 市川染五郎 / 中村時蔵 / 中村歌女之丞 / 中村亀鶴 / 坂東彌十郎 / 中村萬壽
(C)松竹株式会社
この感想にはネタバレが含まれています!
ネタバレフィルター解除若い彼を慕いまるで娘のように思い悩む清らかさから抑えきれない情動に至り生霊となる高貴で悲しい六条御息所を演じる玉三郎様が見事。
そして光源氏を演じる染五郎の若々しく堂々とした輝きが彼女の悲しみをより一層引き立てていて秀逸
歌舞伎座でも見たかった。
歌舞伎の一幕見の感覚で、金額的にも立地的(所沢で観られるなんて楽チン)にも良いと思います。シートなんか、歌舞伎座より良いくらい。
最初に玉三郎さんの解説があり、とても分かりやすい。
映像も美しく、“国宝”玉さまと、新進気鋭の染五郎は、眼福眼福。
ただ、エンドロールで出演者のお名前は出るけれど、できれば、役者さんの最初の登場時に字幕で役者名とお家の名前(高麗屋とかね)が出るともっと親切だと思います。